健康経営の一つともなっている健康診断。企業では実施義務があることから、毎年健康診断が行われています。

健康診断では血液検査、脂質パネル、肝機能、腎機能、尿検査など、さまざまな指標に則った検査がありますが、これらの数値データは自分の健康状態を理解する鍵です。

今回は、これらの数値にどのような意味があるのか、数値に異常がある場合どのような問題が生じているのかなど、健康診断の見方と数値から読み解く健康状態についてお伝えします。

健康診断結果の判定区分

数値を見る前に、まずは全体の判定区分について理解しておきましょう。
判定区分の粒度や書き方は検査先によって異なりますが、大まかには下記のような判定区分で分かれています。

判定区分		意味
A	所見なし／異常なし	今回の健診結果において異常を認めませんでした	安心エリア
B	軽度異常／有所見健康	わずかに基準範囲を外れていますが、日常生活に差し支えありません	安心エリア
C	要経過観察	日常生活に注意して経過観察を必要とします	要注意エリア
D	要治療	治療を必要としますので、ただちに専門の医療機関を受診してください	受診エリア
E	要精密検査	二次検査・精密検査を必要とします	受診エリア
F	治療中	通院を続けてください	治療継続エリア

健診結果には総合判定や各項目の判定が記載されていますので、まずは全体の判定を確認して健康状態を把握しておきましょう。

受診エリアの結果が出た方はすみやかに医療機関へ行き、治療や検査を受けてください。

健診結果の数値の意味を知ろう

健診結果のひとつひとつの数値から何の病気であるかを断定することは難しいですが、異常が生じている部分や生活習慣病の兆候などを知ることは可能です。

そのため健康診断結果を受け取ったら、判定だけでなく検査値も確認して健康状態を把握しておきましょう。

それでは、それぞれの数値の意味や示している問題について説明していきます。

身体計測

身長と体重

BMIを計算するためにも使われる、個人の成長や健康状態を表す重要な指標です。
標準体重は［身長(m)］×［身長(m)］× 22 で算出できます。

BMI（Body Mass Index）

BMIは［体重(kg)］÷［身長(m)の2乗］で計算され、肥満度や痩せ過ぎを示す指標です。
健康な範囲は18.5〜24.9とされ、18.4以下であればやせ型、25以上の場合は肥満の可能性

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